虚空書庫

にんげんになりたい

暗い記憶の整理をしようと思う

暗い記憶。

これには二種類の意味がある。

 

二十代後半までの、暗黒時代というべきか、黒歴史というべきか。

その意味での「暗い」。

 

それから、私は映像を想起するのが不得手で、

脳裏に映像を思い浮かべて記憶を思い返す、

ということが出来ない。

映像をイメージするのも出来ない。

目を閉じれば真っ暗な闇があるだけだ。

どうやら「アファンタジア」と呼ぶらしいが、

その意味での「暗い」。

 

今日のことも、昨日のことも、

ついさっきまで会っていた人の顔も、

映像としては思い出せない。

 

だから、気を付けていないと、猛烈な勢いで記憶が消える。

 

まるでブラックホールに飲み込まれるかのように、

最近あったはずのことの記憶ですら、非常に遠く感じる。

 

記憶を思い出す行為は、

真っ黒な画面に向かって音声で検索するようなもので、

返ってくるものは映像としては再生されない。 

 

私が記憶として思い出して再生できるものは、

 

・音(言葉や音楽など)(音楽は脳内再生余裕)

  (名前や地名は意味が伴ってないと秒速で削除される…)

  (言われた言葉は↓の「意味」に集約して記憶されがち)

・意味(あった事がどんな流れだったか。何という言葉が使われたか。

   「色」も、注意して覚えていれば「●色だった」と記憶が残る)

・体感(空間の広がりや立体感、触感、振動、物の位置関係などの感覚)

   (感情に伴った身体感覚、各個人の纏う雰囲気、場の様子など)

 

だけである。映像は浮かばない。

「見た映像」というよりは、

「映像を見ていた時の感覚」を何とかして呼び起こして、

記憶の足し(?)にしている感じだ。

 

毎日見ているはずの親の顔でさえも、あいまいだ。

 

私は「視覚的なイメージ」をすべて「体感」で補っていたが、

普通(というか大半の人)は、記憶を思い出すとき、

映像がちゃんとイメージできているらしい。

 

それを知ったときは、

どういうことだ……?!と愕然となった。

 

イメージを、(目を開けたままでも)

その場にあるかの如く、

鮮明に思い浮かべられる人もいるとかいないとか。

 

なにそれ便利……超能力?

としか言いようがない。

 

頭の中で映像をこねくり回せる人のことを

うらやましく思う気持ちは尽きないが、

出来ないものは出来ないので、今は諦めている。

 

で、真っ暗な記憶の海から、

真っ暗な人生の記憶をサルベージして、ここに書いておこうと思う。

 

本当に、自分の記憶の「遠さ」がひどい。

遠ざかる速さが尋常じゃない。

思い出せなくないが、あっという間に掴めなくなる。

 

トリガーがあれば思い出せるが、

そのトリガーを思い出すために、

何かから一生懸命ひとつひとつ辿ったり(時間がとてもかかる)、

偶然に任せる(何かの拍子に見た物や単語などから思い出す)

しかないのが、辛い。

 

そして、その記憶が自分の中に

ブラックホールから這い出て戻ってくる」

までの時間が本当にかかる。

 

私が「中学時代の部活動は何だっけ~」とか呼び出したら、

3秒くらいで私の脳にダッシュで来て到達してほしいのに、

そんな短時間では来ない。

 

別の銀河系でバカンスしてんじゃねぇか、

と、いうぐらい遠い。

 

何度か思い返していると、一応、

同一市内ぐらいの距離に留まってくれるようになる。

 

でも可能なら、自分の過去、経歴についての記憶は、

半径20メートル以内ぐらいにいてほしい。

 

自分がしてきたはずの経験も、全く思い出せず、

答えられないことがある。

(私、過去に学校通ってたっけ…?となるぐらい←ひどい)

 

一昨年、毒親関連のカウンセリングを受け、

その時に自分の人生のタイムラインを作ったので、

トリガーになりうる単語の紙が、一応手元に残ってはいる。

 

その紙を見返しつつ、一つ一つ文章化しておきたい。

 

(何となく過去を思い出す、という行為が出来なかったので、

自分の持ち物や記録などを見て作った;)

 

カウンセラーの方のメルマガを取っていて、

定期的にメールが来てその題名が目に入るのと、

手元にいろいろ書いた紙があるからこそ、

カウンセリングを受けたことは忘れていないのだが、

内容については、夢だったんじゃないか、

というぐらい覚えてない。

メモを見れば何となく思い出せなくもないが、

申し訳ないぐらい記憶がぶっ飛んでいる。

 

「思い出したくない記憶と関連のあることだから、

思い出しにくい」

というのもあるのかもしれないが、

一連のカウンセリングが、

私にとっての「いい思い出」に分類されてしまったから、

すぐ忘れてしまったのかもしれない。と今は思う。

 

「カウンセリングを受けてよかった」と思ったことは、

(感想のメモもあるので)覚えている。

だが、そのとき感じたであろう「嬉しさ」などは、

ぜんっぜん思い出せない。

文を読んでも、自分が書いた実感が湧かない←

 

逆に、「悪い思い出」というか、

負の感情を抱きまくった時のことは、忘れられない。

普段は忘れているが、

トリガーがあれば、それなりに鮮明な思い出と、

悲しみや怒りや、、どす黒い感情が蘇ってくる。

 

普段から過去を思い出しにくくなっている、

その「遠さ」があるおかげで、

嫌な思い出に頭からどっぷり浸かることはないが、

たとえ忘れていたとしても、

自分の性格や行動に対して、負の影響が消えることはない。

(…から、どうにかしたい)

 

私の中には、

「過去=もう振り返りたくないもの」

「過去=忘却すべきもの」

「過去=つらいもの」

という図式があるんだろう。

 

しかし、今後もこのままだと、非常にまずいと思っている。

 

見ないフリをし続けている感情を一度安全な形で出して昇華し、

「過去=大切な糧」

「過去=無理に忘れなくてよいもの」

に変えたい。

 

「辛いと思った」ということは変えられないが、

振り返るたびに辛くなるというのは嫌なので、

一つずつ思い出して、

それなりに感情を発散させてやって、

そのうえでプラスの意味を付与できれば、と思う。

 

 

 ……。  

 

これも何度目かの挑戦なんだけど。

(やる気がすぐ失せる、ブログを作ったことを忘れるw)

 

書けるといいな。